SIMスロットやWWANを搭載していないノートパソコンでも、外付け機器を使えばモバイル回線を利用できます。その選択肢として2026年8月に発表されたのが、ピクセラのLTE対応SIMフリーUSBドングル「PIX-MT200e」です。
PIX-MT200eは、nanoSIMとeSIMの両方に対応し、国内主要4キャリアのLTE回線を利用できるUSBドングルです。ピクセラの動作確認済みSIM一覧には、楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」がnanoSIM・eSIMの両方で掲載されています。SIM対応PCを新しく買わなくても、いま使っているWindows PCやMacなどにモバイル回線を追加できるのが大きな特徴です。
この記事では、2026年10月7日時点のピクセラ公式情報とMakuakeの先行販売情報をもとに、PIX-MT200eの仕様、楽天モバイルで使う場合の注意点、SIM対応PCやスマホのテザリングとの違いを整理します。
PIX-MT200eとは?eSIM対応のLTE USBドングル
PIX-MT200eは、ピクセラが開発したLTE対応SIMフリーUSBドングルです。PCやUSB電源に接続して給電し、契約したSIM回線を使ってインターネット接続を作ります。
| 製品名 | LTE対応SIMフリーUSBドングル |
|---|---|
| 型番 | PIX-MT200e |
| 通信方式 | 4G LTE |
| SIM | nanoSIM / eSIM |
| LTE対応バンド | B1 / B3 / B8 / B18 / B19 / B21 / B26 / B28 |
| 通信速度 | 下り最大150Mbps / 上り最大50Mbps(理論値) |
| Wi-Fi | IEEE 802.11b/g/n(2.4GHz) |
| 同時接続 | 最大16台 |
| インターフェース | USB Type-C |
| サイズ | 約83×35×13mm |
| 質量 | 約30g |
| 対応OS | Windows 11 / Appleシリコン搭載Mac / Linux / ChromeOS(条件あり) |
前モデルのPIX-MT110と比べて体積比で約75%まで小型化され、物理SIMだけでなくeSIMにも対応しました。バッテリーを内蔵せず、USBからの給電だけで動作するため、モバイルルーターのような充電管理が不要です。
結論:SIM非対応PCにモバイル回線を追加したい人に向く
PIX-MT200eの価値は、「SIM対応ノートパソコンを買わなくてもいい」という選択肢を作れることです。
- いま使っているPCにモバイル回線を追加したい
- WWAN搭載PCへの買い替えまでは考えていない
- スマホのテザリングでバッテリーを消耗したくない
- モバイルルーターの充電管理を減らしたい
- 楽天モバイルのnanoSIMまたはeSIMをPC用回線として使いたい
- 複数のPCや機器で回線を使い回したい
こうした用途なら、内蔵WWANの代替として検討する価値があります。一方、PIX-MT200eは5Gには対応しておらず4G LTE専用です。高速な5G通信を最優先する場合は、5G WWANを内蔵したノートパソコンや5G対応モバイルルーターの方が向いています。
WWANを内蔵したPCそのものを探している場合は、SIM対応ノートパソコン候補6機種|LTE・5G・eSIMとWWAN構成を比較もあわせて確認してください。
楽天モバイルはnanoSIM・eSIMともに動作確認済み
PIX-MT200eと楽天モバイルの組み合わせは、単に「対応バンドが合いそう」という推測ではありません。ピクセラ公式の動作確認済みSIM一覧に、「Rakuten最強プラン」がnanoSIMとeSIMの両方で掲載されています。
nanoSIMでRakuten最強プランを利用する場合、ピクセラはAPN設定時の「ユーザー名」「パスワード」を空欄にするよう案内しています。eSIMについても、Rakuten最強プランが動作確認済みeSIMプロファイルとして掲載されています。最新の対応状況はピクセラ公式の動作確認済みSIMカード一覧で確認できます。
PC DEALの既存記事では、SIM・eSIM対応PCでも通信事業者側の動作保証や対応状況を個別に確認するよう案内しています。PIX-MT200eについてはメーカー自身が楽天モバイルを動作確認済みとして掲載しているため、楽天モバイルをPC回線として使いたい人にとって選びやすい製品です。
楽天モバイルをこれから契約する場合は、現在利用できる従業員紹介キャンペーンの条件も確認しておきましょう。
eSIMを使うなら最初の設定だけWindows 11が必要
PIX-MT200eで最も注意したいのがeSIMの初期設定です。
eSIMプロファイルを登録する初回セットアップには、Windows 11 Home / Proが動作するPCが必要です。MacだけではeSIMの初期セットアップを行えません。
さらに、eSIMプロファイルをダウンロードする時点ではPIX-MT200e側の回線がまだ使えないため、Windows 11 PCをWi-Fiなど別のインターネット回線へ接続しておく必要があります。
Macをメインに使う人でもPIX-MT200e自体はAppleシリコン搭載Macに対応していますが、eSIMを選ぶ場合は初回設定用のWindows 11 PCを用意できるか確認しておきましょう。Windows PCを用意できない場合は、nanoSIMで使う方が設定しやすいケースがあります。
スマホのテザリング・SIM対応PC・モバイルルーターとの違い
| 方法 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| PIX-MT200e | 今のPCをそのまま使える・バッテリー管理不要・eSIM/nanoSIM対応 | 4G LTEのみ・USB給電が必要・eSIM初期設定はWindows 11が必要 |
| SIM/WWAN内蔵PC | PC単体で完結・持ち物が増えない | 対応モデル・構成が限られる・購入価格が上がりやすい |
| スマホのテザリング | 追加機器を買わず始めやすい | スマホのバッテリー消費・接続操作が必要 |
| モバイルルーター | 複数機器で使いやすい・5G対応製品も多い | 端末の充電管理が必要 |
「パソコンでSIMを使う」というとWWAN内蔵モデルを想像しがちですが、PIX-MT200eは外付けで通信機能を追加する製品です。そのため、PCを買い替えた後もドングル側を持ち替えて使える点は内蔵WWANにはないメリットです。
SIM・eSIM・WWANの基本的な違いから確認したい場合は、パソコンでSIMを使うには?eSIM・WWAN・LTE・5Gの違いを解説でまとめています。
最大16台までWi-Fi接続できる
PIX-MT200eはPCに有線接続して使うだけでなく、2.4GHz帯のWi-Fiアクセスポイントとして最大16台まで接続できます。PCのUSBポートだけでなく、市販のUSB ACアダプターなどから給電して簡易的なWi-Fiルーターとして使うことも可能です。
ただし、最大16台という数字は「常に16台が快適に使える」という意味ではありません。ピクセラも、通信環境やデータ容量によって安定して接続できる台数は変動すると案内しています。
5G非対応・24時間連続運転向けではない点に注意
購入前には、次の制限を確認しておきましょう。
- 通信方式は4G LTEで、5Gには非対応
- eSIMの初回プロファイル登録にはWindows 11 PCが必要
- 日本国内での使用を前提とした製品
- 24時間以上の連続使用を前提とした設計ではない
- 実際の通信速度は回線・エリア・混雑状況によって変わる
特に「固定回線代わりに365日つけっぱなしで使う」といった用途では、24時間以上の連続使用を前提としていないというメーカーの注意書きを無視できません。家庭の常設回線として使うなら、同社のホームルーターなど別製品も含めて比較した方が安全です。
Makuakeプロジェクトは10月14日22時まで
PIX-MT200eは2026年8月27日からMakuakeで先行販売されており、プロジェクト期間は2026年10月14日22:00までです。一般販売予定価格は19,800円で、先行販売では数量限定の割引リターンが設定されています。
Makuakeでは複数の割引リターンが用意されていますが、2026年10月7日時点で超超早割・超早割・早割や追加の割引枠など、受付終了が確認できるリターンがあります。一般販売予定価格は19,800円です。現在購入できるリターンがあるか、実際の支払額、発送予定はMakuakeのプロジェクトページで確認してください。
PIX-MT200eがおすすめな人・おすすめしない人
おすすめな人
- SIM非対応のノートPCにモバイル回線を追加したい人
- 楽天モバイルのnanoSIM・eSIMをPCで使いたい人
- スマホのテザリングを頻繁に使っている人
- 充電が必要なモバイルルーターを持ち歩きたくない人
- Windows・Macなど複数の機器で回線を使い回したい人
おすすめしない人
- 5G通信を使いたい人
- Macしか持っておらずeSIMの初期設定用Windows 11 PCを用意できない人
- 24時間365日の常時接続を前提にしている人
- 海外での利用を前提にしている人
- 外付け機器を一切持ち歩きたくない人
よくある質問
- PIX-MT200eで楽天モバイルは使えますか?
-
ピクセラ公式の動作確認済みSIM一覧では、Rakuten最強プランがnanoSIM・eSIMの両方で掲載されています。nanoSIM利用時は、APN設定のユーザー名・パスワードを空欄にするよう案内されています。
- PIX-MT200eは5Gに対応していますか?
-
対応していません。通信方式は4G LTEで、下り最大150Mbps・上り最大50Mbpsの仕様です。
- Macでも使えますか?
-
Appleシリコン搭載Macは対応OSとして案内されています。ただしeSIMの初回プロファイル登録にはWindows 11 Home / ProのPCが必要です。
- モバイルルーターとして使えますか?
-
Wi-Fiアクセスポイント機能があり、最大16台まで接続できます。USB ACアダプターなどから給電して利用することもできます。ただし24時間以上の連続使用を前提とした設計ではありません。
まとめ:楽天モバイルをSIM非対応PCで使いたい人には有力な選択肢
PIX-MT200eは、eSIMとnanoSIMの両方に対応した4G LTE USBドングルです。WWAN非搭載のノートPCでもモバイル回線を追加でき、楽天モバイルのRakuten最強プランはnanoSIM・eSIMともにメーカーの動作確認済み一覧に掲載されています。
5G非対応、eSIM初期設定にはWindows 11が必要、24時間以上の連続使用を前提としていない、といった制約はあります。それでも「SIM対応PCへ買い替えるほどではないが、外出先でPC専用のモバイル回線を使いたい」という人には、非常に分かりやすい選択肢です。
PC DEALは、価格だけでなく同等構成かどうかを確認して比較する編集方針を取っています。
掲載している価格・仕様・キャンペーン内容は執筆時点のものです。予告なく変更・終了される場合がありますので、ご購入前に必ず公式サイトでご確認ください。


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